人に悪意を向けてくるのはなぜなんでしょう。本当に嫌になりますよね。
わたし自身も、身近な人の悪意でかなり悩んだ経験があります。
そのお陰(?)でメンタルや心理に関する勉強をするようになったので結果的に良かったといえば良かったのですが、なるべく嫌な思いはしたくないものです。
今回は‘あなたに悪意を向けてくる人への対処法’という内容を、特に多いとされる女性同士の場合でみていきます。
心理カウンセラーである筆者自身もかなり悩まされた問題なので、良い記事になったと自負しております!!
では、いってみましょう。
悪意とは?
まず悪意について。
悪意って何でしょう?どんなもの?
思い付く言葉を挙げてみます。
嫌がらせ
憎悪
人を陥れる
呪い
毒
こんなところでしょうか。
どれも暗く、ネガティブです。
そして重要なポイントとして、どれも矢印の方向が自分以外の他人に向いています。
ひとつひとつみてみましょう。
嫌がらせは他人に嫌なことをする。
憎悪は他人に憎しみを向ける。
人を陥れるのは、他人を追い込む。
呪いは他人の不幸を願う。
毒は他人を攻撃する。
人間だから、生きていればいろいろあります。ポジティブだけでは生きていけません。
ネガティブな要素があるのはとても自然なこと。
しかし、ネガティブの矢印を他人に向けていては人を傷つけます。
彼女たちは、一体どんな心理で悪意を向けるのでしょうか。
悪意を向けてくる人の心理
当たり前のことですが、生まれつきの悪人はいません。そして、人は仲間意識が強い生き物。「人と仲良くしたい」という欲求が、多かれ少なかれ誰の心にもあります。
では、どうして彼女たちはわざわざ嫌われるようなことをするのでしょう?
その答えを言う前にお伝えしておきたいたいのですが、決してあなたを批判しているわけではありませんので安心してくださいね。
それは、彼女の中であなたにダメージを与えてもいいという許可が下りているからです。
さて、許可を下ろした理由はどんなものがあるかみてみましょう。
例えば、
「自分より若くて可愛くて、上司にも気に入られている。大変な仕事はいつも自分ばかり。」
「金持ちイケメンと付き合ってて、調子に乗ってる。」
「息子の嫁が全然構ってくれない。本当は孫にも会いたい。」
などなど。
こんなふうに、彼女たちは心の中に自分では処理のしようがない感情をため込んでいるのです。
そして何かあったら、0.01秒であなたにダメージを与える言動を選んでいます。
ほぼ無意識です。
なぜこれができるかというと、経験からの直観です。
これは、スポーツ選手が奇跡的なプレーでチームを勝利に導くのと似ています。
彼らは瞬時に判断して行動しています。
わたしたち素人には奇跡にしか見えませんが、これまでの経験がそうさせています。
日々のトレーニングや試合などで無意識にデータが蓄積されているのです。
これは、経験からの良い直観です。
あなたに悪意を向けてくる彼女たちも原理は同じです。
あなたの容姿、話し方、性格、ふるまいなどを見て、隙あらば攻撃を仕掛けてきます。
この場合は、経験からの悪い直観です。
あなたに悪意を向けてくる人への対処法
具体的に、悪意への対処法をみていきましょう。
それは下の3つです。
- 認める部分、認めない部分を整理する
- 自分の気持ちを伝える
- 関わらない
順番にみていきます。
認める部分、認めない部分を整理する
彼女があなたに悪意を向けてくる理由が、なんとなく予想がつくと思います。
その理由を分析してみましょう。
「自分より若くて可愛くて、上司にも気に入られている。大変な仕事はいつも自分ばかり。」
こちらをを例に考えてみます。
自分より若くて可愛くて、上司にも気に入られている。
→これはどうしようもない。
大変な仕事はいつも自分ばかり。
→確かにそうかも。
まず大前提として、あなたに悪意を向けてくる彼女が悪いです。
しかし、彼女の心情の3%くらいは認めることができたのではないでしょうか。
ポイントは、許すではなく、認めるという点です。
嫌なことをされているので簡単には許せません。当然です。「そういう事実もあるなー」と、ただ認識するだけでいいんです。
数値として表すことで少し冷静になれるのでとてもおすすめの方法です。
もちろん、1%も相手を認められない!というケースもあると思います。それはそれで大丈夫。
数値として確認することが目的なのでオッケーです。
自分の気持ちを伝える
なかなか勇気がいりますが、自分の気持ちを伝えるのはとても良い方法です。
「やめてください」
「失礼にもほどがある」
「そんなことはありません」
など。
わたしたち日本人は事なかれ主義でトラブルを嫌いますが、何もトラブルがないのがいいことだというわけではありません。
あなたは嫌な思いをしているのですから、その気持ちを表現してもいいのです。
自分の気持ちを伝えたということであなた自身に納得感が生まれます。
ただ、無理はしなくていいです。
関わらない
これができれば一番いいです。一時的にでもいいので、関わらない期間をつくるのがおすすめです。全く関わらないというのが無理でも、できる限り接点を減らしたほうがいいです。
LINE(ライン)の通知を非表示にするのもお忘れなく。非表示にしても相手にはわかりません。
彼女に関連するものはできるだけ目につかないようにしましょう。
納得感がなければ問題は終わらない
このつらい思いはいつ終わるんだろうと思うこともあると思います。
これを先人の知恵を借りて説明します。
古代ギリシャの知恵
古代ギリシャでは‘この世界は全て火・地・風・水の4つの元素で構成されている’とされていて、ヨーロッパでは19世紀までこの思想が主流でした。
火が燃えるように物事が始まり、地で現実を積み重ね、風によってそれが急速に拡まり、水となって完結します。
人の感情は水に分類されます。
感極まったときには涙が出ますよね。
ですから、「ああ、終わった」という納得感がなければ、いつまでも昨日のことのように思い出されてなかなか消えないのです。
時間が解決してくれることも多いですが、これも「昔のことだから」という納得感があるからこそです。
本当は、悪意を向ける彼女たちこそカウンセリングが必要です。面と向かってそうは言えませんが。
そして、傷ついているあなたの心もケアが必要です。
自分だけでどうしようもなくなったときは、ぜひお近くのカウンセリングルームを利用してくださいね。
最近では電話やメールのカウンセリングもありますが、やはりストレートにあなたの思いを伝えることができる対面がおすすめです。
お近くにお住まいの方は、ぜひ当店をご利用くださいね。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は‘あなたに悪意を向けてくる人への対処法’という内容を、女性同士の場合でみていきました。
ポイントはこの3つ。
- 認める部分、認めない部分を整理する
- 自分の気持ちを伝える
- 関わらない
これでした。
納得感が生まれたときが、問題解決のときです。
あなたの心を大切に、無理せず過ごしてくださいね。
ひとつでも参考になればうれしいです。