学校に行きたいけど行けない子供が多いと聞きます。
わたしには子供がいて幼稚園の年長ですが、幼稚園でも登園していない子もいるという話を耳にします。
今回はカウンセラーの筆者が‘学校に行きたいけど行けない子供’というテーマでご紹介していきます。
学校に行きたいけど行けない子供
「子供が‘学校に行きたいけど、行けない’と言っている」
これはこどもさんの本音だと思います。
しかし、深掘りしていくともっといろいろな声が聞こえてくるはずです。
大人側も、
「なんで行きたいのに行けないの?」
「何が嫌なの?」
など、いろいろ知りたいですよね。
その気持ち、わかります。
でも、原因がはっきりしない。
これはなぜでしょう。
その理由を解説します。
「学校に行きたいけど、行けない」
こんなふうに言われると、親は安心します。
また、そう言っているこどもさん自身も安心する場合があります。
人間は仲間意識が強い生き物なので、やはり人と大きく違うというのはどことなく不安になるものです。
だから、「学校に行きたい気持ちはあってみんなと同じようにしたい。でも、行けない。」
と、ここでとどめておけば自分を保つことができます。
わたしたちが認識している自分の心はほんの一部です。
これは大人も子供も同じです。
氷山のように、水面下には自分が知らない自分が眠っています。
水面下の自分については突き詰めればいろいろわかるはずですが、そこは絶対に壊されたくない大切な部分。
氷山の土台が崩れてしまえば、水面に顔を出している部分もろともグチャグチャに壊れてしまいます。
だから、たとえ自分自身でも水面下の自分には簡単にたどり着けないんです。
もしかしたら、本当は学校に行きたくないと言っている自分がいるかもしれません。
そこと向き合うとなると、勇気が必要です。
カウンセリングでスパッと問題解決?
カウンセリングはとても有効な手段です。
スクールカウンセラーは専門知識もあるので、利用できるならすごくいいと思います。
でも、こどもさんがカウンセリングを嫌がるケースもあります。
仮にこどもさんがカウンセリングを受けたとして、それじゃあ、カウンセリングでさっさと心の内を深掘りしてはっきりさせれば解決するかというと、そういうわけにもいきません。
こどもさんとの間にかなり強い信頼関係がないと、自分の大切な部分は見せてくれません。
そうですよね。
下手すると、氷山が崩れてしまいます。
これはテクニックだけに頼ってもどうしようもありません。
「この人、大丈夫そう。」と思ってもらい、大切な部分を共有させてもらうには、やはりある程度の時間も必要です。
今できることは?
では、どうすればいいでしょうか。
「先生が嫌」
「友達との関係がうまくいかない」
など、特定の誰かが原因の場合はそことどう関わるか(関わらないか)が焦点になりますが、そうでない場合もあります。
ちょっと語弊のある表現かもしれませんが、学校に行くよりは行かないことにメリットを感じているから学校に行かないわけです。
自分以外の大勢の人間と時と場を共にするのは、結構疲れます。
ですから、まずはエネルギーの充電をしてみることをおすすめします。
こどもさんは、どんなときに幸せを感じるでしょうか?
どんなふうに過ごすと気持ちが満たされますか?
その時間を少しずつ積み重ねていきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回はカウンセラーの筆者が‘学校に行きたいけど行けない子供’という内容をお届けしました。
まずはこどもさんの心が満たされるよう、エネルギーの充電をしてみることをおすすめします。
ひとつでも参考になればうれしいです。