聖書には有名なたとえ話しがいくつかあります。
今日はその中のひとつ、「タラントのたとえ」をご紹介します。
聖書は古い時代のものですが、今も通じる普遍的な思想が学べるすごい書物です。
自分に才能があると思えない
こんな方の参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧くださいね!
タラントのたとえを要約
これは主人と3人のしもべの話です。
あるとき、主人が旅に出ることになりました。
主人はしもべ3人にそれぞれの力に応じて財産を預けます。
しもべAには5タラント
しもべBには2タラント
しもべCには1タラント
主人が留守の間、しもべ達の様子は三者三様。
しもべAは預かった5タラントを元手にその地を離れて商売をし、さらに5タラント儲けます。
しもべBも同じように、さらに2タラント儲けました。
しかし、しもべCは穴を掘って預かった1タラントを隠しておいたのです。
ずいぶん日が経ち、主人が旅から戻ってきました。
そして3人のしもべ達と清算をします。
しもべA、しもべBの行いを主人は喜び、より責任のある仕事を任せる約束をします。
さて、しもべCはどうだったでしょうか。
主人はしもべCに「お前は怠け者だ。こんなことなら銀行に入れておけばよかった。それなら利子もつく。」と言います。
さらに、しもべCに預けていたタラントを取り上げ、しもべAに与えました。
タラントのたとえのポイント3つ
1タラントはいくら?
お気づきのとおり、タラントはお金の単位です。
このお話はかなり古く、約2000年前のもの。
この物語の舞台となった当時のユダヤでは、1タラントは約6000万円だと言われています。
これはかなりの金額ですよね。
1タラント預かったしもべCでさえこの金額です。
能力に応じて金額が違った
主人が3人のしもべに預けた金額はそれぞれ違います。
これがこの話のキモ。それぞれの能力に応じた金額なので、違いが出たのです。
しかし金額は違えど、「それぞれのしもべに能力や価値がある」ということは同じ。
そう判断しなければ、主人はしもべにタラントを預けなかったはず。
主人が怒った理由
主人がしもべCに怒った理由は、失敗を恐れ、与えられたタラントを活かさなかったから。
真意をくみ取らず、挑戦せずに怠けて過ごしたからです。
主人はかなりのやり手で、大金持ちだったことは予想がつきます。
主人がしもべCに言ったように、安全に資産を増やしたければ銀行に預ければ確実に増えます。
仮にしもべCが何かに挑戦し、主人のタラントを使い切ったとします。
きっとそれでも主人は怒らず、しもべCを見守り続けたのではないでしょうか。
「失敗は成功のもと」と言います。
一回失敗してあきらめてしまっては、成功しません。
何十回失敗しても、工夫を重ねながら積み重ねていけばいつかは成功します。
成功したとき、それまでの失敗は、もはや失敗ではなく、「成功のためのエッセンス」というように格が上がっているはずです。
ちなみに、この話から能力や才能のことをタレントと言うようになったといわれています。
あなたに与えられている才能は?
あなたに与えられている才能はなんでしょう?
そしてその才能を活かしていますか?
自分に才能があると思えない
このようにお悩みの方は、お近くのカウンセリングルームを利用してみてくださいね。
自分のことは意外と自分ではわからないものですが、話をしながら自分の才能に気付くこともすごく多いです。
少しでも参考になればうれしいです。