短所を直したいと思っているあなた、ちょっと待って!
本当に直す必要はあるんでしょうか?
そもそも、短所って何なんでしょう?
カウンセラーの筆者と一緒に、短所について見ていきましょう。
短所とは?
短所は、辞書ではこのように解説されています。
劣っているところ。欠点。また、特に、人の性質などのよくない面。
注目したいのは、‘人の性質などのよくない面。’
ここです。
よくない面とは、平たく言うと‘悪いところ’ということでしょうか。悪いところってどんなところ?
例えば、私の場合。
私はせっかちです。
思い立ったら即、行動。
ついつい気持ちが先走って、動き始めてしまうんです。
しかもツメが甘く、
最後の最後で気を抜いてミスをやらかします。
これを例に見ていきましょう。
上でご紹介した私の例の問題点は何でしょうか?
ひとつづつ見てみましょう。
私はせっかちです。
→問題なし
思い立ったら即、行動。
→問題なし
ついつい気持ちが先走って、動きはじめてしまうんです。
→問題なし
しかもツメが甘く、最後の最後で気を抜いてミスをやらかします。
→問題あり
ひとつひとつ分解して見ていくと、‘せっかち’ということ自体に問題があるわけでなく、それによって起こる現象に問題があるとわかります。
わたしの場合、何が問題かと言えば、‘最後の最後にミスをやらかす’という部分ですね。
問題がある部分には、何か対策をしましょう。
ツメの甘さからくるミスだと、下のような対策が考えられます。
・「よしOK!」と思ったら、深呼吸してからざっと見直すのを習慣にする
・最後に仲間に再確認しててもらう
こんなふうに、自分ルールを作るのがおすすめです。
‘ついつい気持ちが先走って、動きはじめてしまう’という部分がありましたよね。
ここは、‘スピード感が命!’なんていう場合には長所にだってなります。
何でもとりあえずやってみるというのは、それだけたくさんトライできるということです。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」なんて言いますが、そもそも撃たなければ当たることもありません。
自分のことなので、あまりに肯定するのもなんだか恥ずかしいですが・・・。
仮に、‘せっかち’という持ち味そのものを否定し、強制してしまうと、せっかくのいいところまで消えてしまいます。
そう、短所は視点を変えればあなたの長所にもなり得るのです。
‘短所は直さなくていい’というのが私の考えです。
視点を変えよう【書き出しワーク】
短所は直さなくていいのですが、あなたは短所で何か困っているから悩んでいるわけです。
困っていることは、解決しましょう。
短所を視点を変えて見てみる書き出しワークで深掘りしてみましょう。
全部で2ステップ。
紙とペンを準備したら、はじめましょう!
1.下を参考に自分の短所を書きましょう。
自分の短所について、下の書き方を参考にして書いてみましょう。
1行書いたら1行余白を取るなど、スペースを多めにとってくださいね。
【書き方】
私はせっかちです。
→「私は○○です。」と○○に短所をいれます。
思い立ったら即、行動。ついつい気持ちが先走って、動き始めてしまうんです。
→それによりどんな行動を起こしたり感情になったりするか、具体的に書きましょう。
しかもツメが甘く、最後の最後で気を抜いてミスをやらかします。
→何に困っているか書きましょう。
2.一文ずつコメントを書いていきましょう。
今あなたが書いたことは、こちらの女性が書いたと仮定します。
自分事だとよくわからなくても、他人事だと違った視点で見れるかもしれません。
さぁ、先ほどの余白に、一文ずつコメントを書いていきましょう。
ポイントは2つ。
どこかひとつは褒めると、自分ルールの提案です。
私は、人にどう思われるか気にしすぎです。
→気にしすぎってことはやっぱり過度に意識しているのか・・・?
「こんにちは」と挨拶をしたとき、相手が笑顔じゃなかったら自分は嫌われているかも、と不安になります。
→なんとなく気持ちはわかるけど、不安にまでならなくてもいいんじゃないの?ただ、相手の細かな様子を感じ取ることができるのは強み。おもてなしが必要な場面ではプラスになるのでは?
いつもママ友の顔色を伺っていて、子供同士があまり仲良くないママ友の家にも、誘われると行っちゃう自分が嫌です。
→‘自分が嫌’なんだったら、何か変えたほうがいいかも。何か自分ルールを作る。「今日は予定があるの。ごめんね。」と言うなど、断るパターンをいくつか準備しておくとか?
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、「短所に悩んでいるあなたへ」ということで、短所についてご紹介しました。
ざっくりまとめると、
・短所は直さなくていい!
・短所を否定すると、あなたの持ち味そのものを否定することになる
・視点を変える書き出しワークをやってみよう
・短所で困っていることは、自分ルールを決めてやってみる
特に、「短所で困っていることは、自分ルールを決めてやってみる」はとても効果が高い方法です。
ぜひやってみてくださいね。
ひとつでも参考になればうれしいです。